パパママ応援団byベビーシッターがお送りする、
「日本全国ベビーシッター図鑑」8人目は埼玉で
活動しているさいおなおさんです。
さいおさんは、ベビーシッターマンガ家という新たな分野にチャレンジしています。子育てに悩むママや子どもへのあたたかな目線が、共感をよびTwitterで話題に。
この記事では、さいおさんがマンガをはじめたきっかけや、サポートの様子をお伝えしています。ぜひ最後までお読みください。
保育科の大学卒業後3年間保育園に勤務・2歳児、3歳児のクラス担任経験あり・保育園に勤務しながらベビーシッターをはじめる・2019年7月ベビーシッタースタート・サポート回数500回以上(2021年9月現在)・対象年齢9ヶ月〜小学生まで・保育士資格・幼稚園教諭1種免許所持・埼玉県在住
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この記事は、2021年9月音声SNSクラブハウスでブッチーがインタビューした音源を
すぎちゃんが編集執筆したものです。
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中学生の職業体験がきっかけで保育士を目指す
今日は「ベビーシッターマンガ」という新しい分野に取り組んでいるさいおさんにお話を聞いていきます。
早速ですがベビーシッターになる前は、何をしていたんですか?
大学を卒業してから、3年間保育園に勤務していました。
昔から小さい子が好きで、保育園の先生になりたいなと考えていたんです。そんなある日、中学生の時の職業体験で保育園に行きました。
職業体験が楽しくて、保育士は自分にむいているのかもと思いました。パン屋さんお花屋さんになりたいと言っていた時期もあるけど、進路を選択する高校生くらいで保育士になろうと思いました。
なりたかった保育士になって、3年で保育士から離れた理由は
何かありますか?
子どもが好きで保育園の仕事も好きだったけれど、集団保育がやりにくいなと思うことがたびたびありました。
自分がやりたいことと現実のギャップがあるというか…
例えば集団保育の中で、ある子は一人遊びをしていたら伸びそうだなというタイプ、ある子は友だちとたくさん遊ぶ方が伸びそうだなというタイプがいた時にそれぞれのタイプに合わせてあげられない。
小さな違和感が続いて、やるせない気持ちになってきたんです。やっぱり、子どものタイプにあわせた保育がしたいという気持ちに我慢ができなくなってきました。
ひとりひとりとじっくり関わりたい
2年目から、自分の思いと行動の違いにモヤモヤするようになってきました。
1年目の時は何も分からずだったけれど、少し仕事にも慣れてきた2年目には、「集団保育だからしょうがないな」で仕事している自分にモヤモヤがとまらなくなりました。
集団保育なので、ひとりひとりの子どもたちに合わせられない場面があるのは仕方ないというのは頭ではわかっていました。
けれど経験を重ねると慣れてくるのかなと思いました。しかし、自分の思いと行動の違いにモヤモヤが大きくなっていき「私集団保育むいてないのかも」と思うようになったのです。
集団保育がダメではなく、私はもっとひとりひとりにあわせた保育がしたいという思いが強く、私の働き方は保育園で集団保育をすることじゃないんだなと思いました。
違う保育園を探そうとは思わなかったのですか?
ベビーシッターを知る前は園を変わることも考えたのですが…
けれど、保育園を変わったところで集団保育は変わらないし、このモヤモヤが晴れる保証はないなと考えました。
タイミングよくベビーシッターを知ったので、ベビーシッターのような個別保育の方が私は楽しくし仕事できるかもしれないと考えたのです。
ベビーシッターの方がむいているかも?
ベビーシッターを知ったきっかけは何かありますか?
友人の先輩がベビーシッターになったのを聞き、はじめてベビーシッターを知ったんです。
そこから自分で調べて、登録説明会に行きました。
保育園に勤務しながら、研修にいき自治体に送る書類などを作りベビーシッターの仕事をスタートさせたのです。
とりあえずやってみるか、やってみてダメならやめようという気持ちでした。保育園が休みの時に月2、3回シッターをして「よしこれでやっていこう」と思えたのでベビーシッターを本業にしようと決意しました。
自分の中で感じた違和感を大切にし、保育士からシッターに移行したんですね。
マンガ✖️ベビーシッターの道へ
マンガを描くのは、どのあたりからスタートしたんですか?
実はコロナがきっかけなんです。
私は2020年3月に保育園を退職しました。4月からベビーシッターの予約をバッチリ埋めていて、これで収入は大丈夫だと思っていたのです。
しかし1回目の緊急事態宣言が出たことで、幼稚園や小学校が休園・休校になりました。幼稚園、小学校は再開のメドが立たない状況。
私は幼稚園の送迎サポートを多く入れていたので、4月のベビーシッターの予約が8割キャンセル。ベビーシッターを始めたところで、どうしていいか分からず動けない状況でした。
ぽっかり空いた時間で前から好きだった絵を描き始めた
仕事をする予定だった時間が空いたので、昔から好きだったお絵かきでもしようと家で絵を描いてTwitterに投稿し始めたのです。
投稿するとフォロワーさんが「上手ですね」と言ってくれるのが嬉しくて「私は絵が描ける方なのかもしれない」と思い、ぽっかり空いた時間でがんばってみようと考えたんです。
保育士のマンガ家さんはいるから、私はベビーシッターのマンガ家になろうと決意。描きはじめてTwitterに投稿し、いいねがつくのがすごく励みになっています。
いいねや共感の声が励みに
2020年5月からマンガを描き始めたのですが、本格的に学ぼうと思い2021年1月『コルクラボオンラインスクール』に入って勉強をしました。
オンラインスクールに入ってからいいねの数が伸びだしてきて、読者さんに喜んでもらうための工夫の仕方が、わかってきました。ここ数ヶ月でフォロワーさんも増えてきたのです。
ここ数ヶ月は、いいねの数が全然違いますよね。
はじめに500いいねをもらったのは、育児に悩むママに焦点をあてたマンガでした。
『ねとラボ』さんに取り上げてもらいバーンとはねました。毎日投稿を目標にし、四コマ漫画に。四コマ漫画が読みやすかったのか、平均100〜200いいねをもらうようになったんです。
マイナーチェンジを繰り返していくと、朝日新聞から取材依頼がきて朝日新聞デジタルにマンガが掲載されたんです。これはめちゃめちゃテンションあがりましたね。
「ベビーシッター頼んでみようかな」との声
実際にベビーシッターや保護者さんからの声はありますか?
あるママから「ベビーシッターは頼んでみたかったけど、どんな風に頼んでいいか、どんな関わりをしているのか分からなかった。けれどさいおさんのマンガを読んで、こんな風にしてくれるんだと想像ができました」とメッセージいただいた時は嬉しかったです。
また「ベビーシッターになりたいです」という方から相談されることも多いです。ある時保育科の学生ではない方から、「さいおさんのマンガを読んで、ベビーシッターになってみたくて保育園に就職することにしました」とDM貰った時はドキドキしました。
ベビーシッターになるのを応援したくて、すごく長文の返信をしたのを覚えています。
さいおさんのマンガを読んで、人生変わる決断をした方がいたんですね。
日本では、まだベビーシッターを頼んだことがない人がほとんどだと思うんです。
だからベビーシッターを頼んだことがないパパママたちに、私のマンガを読んでほしい。ベビーシッターが、家庭保育のひとつの手段にしてもらえるといいなとの思いがあったので「ベビーシッターを頼んでみようと思います」って言ってもらえるのはすごく嬉しいです。
ママのお気づかいが嬉しかったサポートエピソード
心に残っているサポートはありますか?
ベビーシッターは、はじめお子さんに泣かれることが多いんですが…
けれど少しづつ打ち解けてくれて「先生大好き」と言ってくれるとベビーシッターやっててよかったなと思います。
これは漫画にもしたエピソードなのですが、午睡の時に「この部屋でお昼寝お願いします」と言われお子さんを連れて行くと、私の布団まで敷いてあったのにはびっくりしました。
布団と枕と掛け布団があってママが「こっちが子どもで、こっちは先生の布団です。添い寝してあげてください」なんてママがおっしゃて笑
何回かサポートにお伺いしたのですが、全ての回でお布団が敷いてあったのです。サポート中、お子さんが寝ても私は寝ずに見守りをしているのでママのお気持ちだけありがたくいただきました。
お子さんが「いやいや」言い出したら本当にしたいことを想像する
ベビーシッターの中で多い依頼や、得意なサポートはありますか?
2、3才のサポートが多く、ちょうどイヤイヤ期の時期なのでイヤイヤ言うお子さんの対応は得意な方だと思います。
イヤイヤ期のお子さんをサポートする時のコツはありますか?
イヤイヤ言い出したら、何か他にやりたいことがあるんだろうなと考えます。例えば「着替えない」「ごはん食べない」など言い出した時にごはん食べないではなく、本当は遊びたいからかなと想像します。
お子さんのイヤイヤを深掘りするような感じですね。食べたくない時は「そっかあ食べたくないんだね」と共感しつつ、「じゃあ小さく切ってみようか」など声かけの工夫をしています。
子ども&私&保護者3者が楽しいを探し続ける
サポートする上でポリシーのようなものはありますか?
子どもに関わる全員が、楽しい方がいいと思うんです。子どもも楽しい。私も仕事して楽しい。保護者も楽しい。
『子ども・保護者・私』3者の着地点をずっと探しています。着地点がどこか探し続けるのが私のポリシーです。私のサポートは子どもも満たされて、保護者も満足している状態なのか「ちょうどいいサポート」と喜ばれています。
そんな風に考えるようになった、きっかけは何かありますか?
この考え方自体は保育園の頃からありました。「みんなハッピーな方がいいよね」っていうとふわふわしているように聞こえるかもしれないですが、この考えを意識していると皆が満足できるサポートが増えてきたと感じています。
マンガを読んでもらい、ベビーシッター文化が広まってほしい
ベビーシッターを利用するハードルが下がって「ベビーシッター文化が広まるといいな」なんて大きいこと考えてます。
私が得意なのはマンガを描くことなので、漫画を描くことでこんなベビーシッターもいるんだと知ってほしい。
漫画を通して「ベビーシッターはこういうものなんだよ」と広げていく活動していけたらと考えています。
パパママ応援団もシッター文化を広げていきたいと考えているので、通じるものがありますね。
マンガをかけるベビーシッターは、今はさいおさんだけなので突き抜けていってほしいと思います。
おすすめ絵本
「だるまさんシリーズ」
子どもたちと「ドテ」っていうところを全力でやるんです。子どもが私をみて笑うのが好きで子どもと一緒にやってます。
さいおさんからのメッセージ
2022年中に本が発売予定!裏テーマは、『ベビーシッターを頼んだことがない家庭がベビーシッター頼んでみたいと思える』です。ぜひフォロー応援よろしくお願いします。
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さいおさんからベビーシッターになりたい方へメッセージ
『自分の得意なことや自分の楽しいと思うことを書き出してほしい。ベビーシッターにむいてそうだなと思えばベビーシッターやってみてもいい。あわないと思えばやめておけばいいので、まずはチャレンジしてみてくださいね』
さいおんからパパママへメッセージ
『ベビーシッターってお金もかかるし、どうやって頼んだらいいか分からないと思うんです。けれど育児をしていて手がほしいなと思った時に、1時間でいいから頼んでみてください。ご家庭の都合に合わせて、ベビーシッターを使ってみてくださいね』
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自分の感じた違和感を大切にし、マンガ✖️ベビーシッターという自分の好きなことを掛け合わせて輝くさいおさん。これからのますますの活躍が楽しみですね。ベビーシッター文化を広める仲間として応援しています。